【日々レビュー記】読んだら書く。『読書脳』が教えてくれたこと」

読書脳

最近、読書が少しずつ習慣になってきました。
そんなとき、ふと思い出したのが、以前読んだ樺沢紫苑さんの『読書脳』という本です。

あらためて振り返ってみると、当時心に残った言葉が、今の自分の読書習慣を下支えしてくれていることに気づきました。今回は、その印象と学びをまとめておこうと思います。

アウトプットが記憶を深める

この本の核となるメッセージは、「アウトプット前提で読むこと」。
読書というのは、ただ読むだけではなく、書いたり話したりすることで身になるという考え方です。

たとえば、本に線を引くだけでもアウトプット。
日記に感想を書くのもそう。
人に話す、SNSに書く――そういった「少しの表現」が、読みっぱなしの本を「自分の言葉」に変えてくれます。

月7冊以上を読もうという提案

本書では、月に7冊以上の本を読むことを推奨していたように記憶しています。
ハードルが高いと感じるかもしれませんが、実はちょっとした時間の使い方で達成できるようです。

「電車の待ち時間」「乗っている間」「お店の行列」……
細切れのスキマ時間をうまく使えば、数ページずつでも読み進めることができます。

印象的だったのは、スティーブン・キングが月に20〜30冊の本を読んでいるというエピソード。
小説を書く人は、まず何よりも読んでいる――それが実感できて、自分ももっと読んでみたくなりました。

買ったらすぐ読む、鉄は熱いうちに

読書において、ドーパミンの使い方も紹介されていました。
「ワクワクしているうちに読む」のがコツ。
つまり、買ったそのときの興奮を活かして読むことが大切だというのです。

本を積んで寝かせてしまうと、読む意欲がどんどん薄れていく。
読みたいと思ったときが、脳にとってのベストタイミングなのかもしれません。

少し難しい本こそ読んでみる

印象に残ったのは、「ギリギリ理解できるくらい難しい本を読むと脳が活性化する」という話。
そのチャレンジが、集中力を高め、ドーパミンの分泌にもつながるそうです。

たしかに、ちょっと難しいと思いながら読んでいるときって、没頭感がある。
そういうときほど、本から受け取る刺激が多い気がします。

名言の引用は気をつけて

本書では、「心に残った名言を投稿するのもアウトプットの一つ」として紹介されています。
たしかにそうだなと思った一方で、ふと「これは著作権的に大丈夫なのか?」という疑問もわきました。

作家自身が勧めているので、この本の範囲では問題ないのでしょうが、他の書籍の場合は注意が必要かもしれません。
ここは少し気に留めておきたいポイントです。

本と向き合う、ちょっとした工夫

もうひとつ面白かったのが、「集中するために落書きしながら読む」という提案。
本に書き込む、マーカーを引く、自分の言葉でメモを残す――
こうした行動もすべて「脳を使うアウトプット」なんですね。

私の場合は、KindleやAudibleが主なので、スマホのメモ機能を使ってメモを残しています。

おわりに

『読書脳』は、ただ読書法を語るだけの本ではありません。
「どうすれば読書が続くか」「どうすれば記憶に残るか」
そういった悩みを解決してくれる、脳科学と習慣の本でした。

読書をもっと楽しみたい人にとって、ちょうどよい導入書になるはずです。
私も、この記事を書くことで、もう一度「読むこと」と向き合い直せた気がします。

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