📖 今回読んだ範囲
『罪と罰』冒頭~アリョーナ・イワーノブナ(老婆)の家を訪ねる場面まで。
📝 あらすじ・要約
物語の主人公は、貧しい青年ラスコーリニコフ。
住まいも身なりもみすぼらしいが、実はハンサム。そんな彼がある日、何か大きな決意を胸に、貧民街を歩いている。
彼は道行く人の視線を強く意識しながら、あえて印象に残らないように行動している。どうやら「ある計画」のシミュレーション中らしい。そして、誰にも注目されなかったことで、満足げな様子を見せる。
辿り着いたのは、老婆アリョーナ・イワーノブナの家。彼女は質屋を営む守銭奴のような存在だ。ラスコーリニコフは時計を質に入れるが、利息を差し引かれた上に安く叩かれ、ほとんど手元に残らない。しかし、彼の目的は他にある様子。なにやら、部屋の中を観察し、金目の物や鍵束など、目を光らせている。
この訪問の裏には、何か良からぬ目的があることが仄めかされる。
💭 感想・気づき・疑問
何度も挫折した『罪と罰』に、今回は少しずつ、記録しながら挑戦しようという試みです。
主人公ラスコーリニコフは貧乏な学生。借金を抱え、下宿先の大家にも顔を見せず、まるで世間から身を隠すような生き方をしている。
冒頭では、彼が何をしようとしているのか、はっきりとは書かれていない。ただ、鬱屈とした精神状態と、決意と迷いの間を行き来する心情が描かれている。
「ラスコーリニコフは、何をしようとしているのか?」
「なぜそれをしようとしているのか?」
読者としての関心を上手に引き込まれる展開でした。
❕️ 気になった点
- お金の単位や相場がわからないため、彼がどれだけ貧乏なのか・借金がどれだけ深刻なのかが実感しにくい。
- 時計がどの程度安く買い叩かれたのか、当時のロシアの経済状況が少し知りたくなった。
- このあたりは少し調べて補足してみたい(次回以降の課題)。
🔎 次の読みどころメモ
- ラスコーリニコフの「決意」の中身が明かされるのか?
- 老婆との関係がどう進展していくのか?
- 「印象に残らないこと」を徹底していた彼が、どこでそれを破るのか?
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