RAID(レイド)とは、Redundant Array of Inexpensive Disksの略です。
- Redundant 余分な、冗長な
- Array 配列、並び
- Inexpensive Disks 安価なディスク
つまり、安いディスクを組み合わせて冗長なシステムを構築する技術という意味です。
ちなみに「冗長」という言葉は、一般的に「ムダに長い」のようにネガティブなイメージを持つかもしれません。しかしIT用語における冗長はポジティブなイメージです。
例えば、本来は1つで足りるけれどあえて複数用意するとか、もし1つが壊れても他にバックアップを用意しておくとか、そういう意味で「冗長」という言葉を使います。
✅ どんな用語?
RAIDは、複数台のハードディスク(HDDやSSD)をまとめて冗長性を高めたり、高速化を実現するための技術です。
1台のディスクだと壊れやすかったり、遅かったりするけれど、複数台をまとめて管理することで性能が向上します。
RAIDは「レベル」によって特徴がことなる。レベルはRAIDのあとに続く数字で表現される。(RAID0 / RAID1 など)
✅ メリット(なぜ使う?)
- データの転送速度がアップする
- 耐障害性を高めてデータの安全性を確保できる
✅ 主な種類・特徴
- RAID 0 → 1つのデータを複数データに分けて分散する(ストライピング)。メリットは高速化。デメリットは故障時に全データ消失の恐れ。
- RAID 1 → 全く同じデータを複製する(ミラーリング)。メリットは高耐障害性(一つのデータが壊れても大丈夫)。デメリットはディスク容量効率が悪い。全く同じデータをバックアップするイメージなので実質半分以下。
- RAID 5 → データとパリティ情報で構成する。メリットは高速化と耐障害性の向上が見込まれること。デメリットはディスク構成が複雑になること。ディスクが3台以上は必要。
※パリティとは、万が一のときのための復元ポイントのようなもの。データをまるっとコピーする(RAID1)に比べて、容量の無駄が少ない。
RAID2~4、及びRAID6以降は、現実ではあまり使われず、試験でもあまり出ないそうなので割愛します。
(SSOなら「要素の種類」/WAFなら「防ぐ攻撃の種類」でもOK)
✅ つまずいたポイント・間違えた理由
- RAID0とRAID1の違いが混乱する。
- RAID5は、どうやって復旧するのかイメージできない。パリティを理解していないから
✅ 今後の覚え方・対策
- RAID0は、耐障害性ゼロ! 危ないけど早い
- RAID1は、1→1コピーのミラーリング。安全第一
- RAID5は、いいとこ取りのバランス型。要はパリティ。パリティはデータそのものではなく、エラー訂正の情報。
💬 今日のひとこと
RAIDは複数のディスクを関連付けて冗長性(耐障害性)を高めたり、高速化を実現したりする技術。やり方は様々あって数字によって特徴が違う。
試験では下記のような感じで出題されるかもしれない。
- 耐障害性がないRAIDは?
- データと同じ内容を別ディスクに保存するRAIDは?
- 性能と耐障害性を両立するRAIDは?
- RAID 5 は 【 】 を利用する!
答えは下記(テキストを白にしています。反転して確認して下さい)
- RAID0(ストライピング)
- RAID1(ミラーリング)
- RAID5
- パリティ情報
以上です。
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