エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線は、ドイツの心理学者であるエビングハウスが研究した忘却曲線のこと。

忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)は、記憶の中でも特に中期記憶(長期記憶)の忘却を表す曲線。

参照元:ウィキペディア:忘却曲線

エビングハウスは、一度学習した内容を再び学習する際、どれだけの時間を節約することができるかを忘却曲線として表しました。(実際の曲線図は上記参照元などをご参照ください)

より理解しやすいよう、子どもの勉強方法に落とし込んだ例え話にしてみます。

  • 初日、「山」と「川」という2つの漢字を覚えるのにそれぞれ10回ずつ書いた。
  • 1日後、「山」を覚え直すのに、再び3回書く必要があった。
  • 1週間後、「川」を覚え直すのに、再び8回書く必要があった。

つまり、漢字をひとつ覚えるのに10回書く必要がある場合、1日後に覚え直すには3回で済んでいます。これは「10-3=7」という計算から、7回分書く手間を節約していると言えます。これを確立で表すと、「7÷10=0.7=70%」となります。この70%を節約率と呼びます。

一方、1週間後に覚え直すには8回も書く必要がありました。この場合の節約率は「(10-8)÷10=0.2=20%」となります。節約率20%です。

節約率は、数字が大きいほど効率よく物事を記憶できることを表しています。つまり1日後に復習するほうが、1週間後に復習するよりも、楽に覚えることができるのです。

人は、なにかを記憶しても忘れてしまいます。しかし、長い期間にわたり覚えていなければいけないこともあるでしょう。そのような場合は、できるだけ早く復習をすることが大切だということがわかりますね。

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