【資格の勉強】利用者IDの共用が招くリスクとは?

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基本情報技術者試験では「利用者IDの共用に関するリスク」について学びます。日常の業務にも関わるセキュリティの基本なので、しっかり押さえておきたいテーマです。

利用者IDの共用が引き起こすリスク

利用者IDを他人と共用すると、以下のようなリスクが発生します。

  • 不正操作のリスク
    同じ端末やIDを複数人で使うことで、誰が何を操作したのかが曖昧になります。そのため、情報漏洩や誤操作が発生しても責任の所在が不明になり、対応が困難になります。
  • 異動や退職時の管理不備
    IDを共用していると、担当者が退職してもIDがそのまま使われてしまう危険があります。これは重大な情報セキュリティ上の問題です。
  • パスワード漏洩の危険性
    例えば、共用IDを利用する者同士でパスワード変更をメモで伝え合うようになると、そのメモが外部の者に漏えいするなどして、不正利用のリスクが一気に高まります。

IDとパスワードは原則として「個人に対して付与」するもの

セキュリティの基本として、利用者IDとパスワードは個人に紐づけて発行しなければなりません。これは企業だけでなく、学校や家庭内のIT環境でも当てはまる大切なルールです。

特に、システム管理者が複数人で共通の管理IDを使いまわすことは避けるべきです。操作履歴の記録が困難になるだけでなく、万が一トラブルが起きた際にも対処が遅れてしまう可能性があります。

また、退職者などのIDを使い回すこと(再利用)もやめましょう。不要になったIDは即座に無効にするべきです。

よくある共用の例と対策

  • 「共用PC」や「家族で1台のPC」
    一台のPCを複数人で使う場合も、それぞれに個別のユーザーアカウントを用意し、IDとパスワードを分けるべきです。
  • ログイン状態の維持による危険性
    ブラウザなどで「ログイン状態を保持する」設定にしておくと、別の人がそのままアクセスできてしまいます。これも共用リスクの一種です。
  • オートコンプリート機能による情報漏洩
    ブラウザの機能でIDやパスワードが自動入力される場合も注意が必要です。他人がログイン情報を簡単に使用できてしまいます。オートコンプリート機能は無効にしましょう。

まとめ:IDとパスワードの管理は、セキュリティ対策の出発点

今回の学習で改めて感じたのは、「利用者IDは絶対に共用しない」ということの重要性です。ITシステムを安全に運用するうえで、個人の責任を明確にし、トラブル発生時の対応を迅速に行える環境を整えることが必要です。

日常のちょっとした習慣が、情報漏洩や不正利用を防ぐ第一歩になります。

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